
毎年2月ごろから、スギ花粉症に悩まれる方は、多々いらっしゃると思います。
スギ花粉症は杉抗原に対するアレルギー反応です。
春になるとくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみでつらい思いをしますよね。
シダキュア舌下免疫療法は、このアレルギー反応を鈍感にしてくれる治療法です。
もちろん保険適応の治療法です。
【治療法】
やり方はとても簡単です。
毎日1回、舌の下にシダキュア錠を1個置き、約1分後、溶けた錠剤を唾液とともに飲み込む。
これだけです。
それを毎日、3~5年続けます。
開始1年目から症状の劇的改善がみられることが多いです。
3~5年続けることで、治療終了後も数年~数十年にわたり、症状の緩和された状態が持続するといわれています。
【何歳から開始できる?】
5歳から開始できます。
また、当院ではお子さんと一緒に舌下治療をされているご両親も多くいらっしゃいます。
ぜひお子さんの受診のついでにご相談ください。(妊娠を希望されている方、妊娠中、授乳中の方も一度、ご相談ください)
【いつでも開始できる?】
シダキュア舌下免疫療法は、花粉症の症状が落ち着いてから開始するので、目安としてはゴールデンウィーク後から夏休み頃までをお勧めしています。
治療期間が長い方が、翌年の症状緩和に期待が持てるからです。
遅くても11月ころまでに開始してください。
【副作用はある?】
口のかゆみ、唇や舌の違和感、のどの刺激感などの軽い症状は、治療開始初期にみられることもありますが、多くは時間とともに感じなくなっていきます。
時には重い症状の、咽頭絞扼感や喘息症状、アナフィラキシー症状がまれに起こることもあります。
そのため初回服用時は、院内で十分、経過を観察させていただきます。
【従来の内服、点眼薬、点鼻薬との違いは?】
従来のスギ花粉症の治療である内服も点眼薬も点鼻薬も、もちろん症状を緩和させる効果はありますが、根本的な治療ではないため毎年症状が出ます。
この先数十年にわたり、春になると症状が出でしまうため、そのたびに内服薬、点眼薬、点鼻薬が必要になります。
また、2027年3月から花粉症治療薬がOTC類似薬に該当するため、薬剤費の25%の追加負担が必要になる可能性があります。
そのためシダキュア舌下免疫療法で症状を緩和させ、従来の花粉症治療薬の使用頻度を少なくさせることをお勧めしています。
(ただし、今のところは高校生以下の小児の場合は、OTC類似薬の追加負担はかからないといわれています。)
【当院での外来の流れ】
①アレルギー検査にて、スギ花粉IgE抗体を検査します。
②低用量のシダキュア開始薬を、1回目は院内で服用していただき、15~30分院内で経過観察をいたします。
③問題がなければ、翌日から残り6日間、ご自宅で服用継続していただきます。
④1週間後、再診し問題がなければ、通常量のシダキュア治療薬を毎日継続服用していただきます。
【注意点】
現在、シダキュア舌下免疫療法希望者が多く、この低用量のシダキュア錠が全国的に入手困難になっています。
そのため、かかりつけ薬局にシダキュア治療の開始の希望があることを伝え、初回開始薬の確保しておくことをお勧めします。
詳しくは受診の際にご確認ください。


